先日、ご縁あって土地を買取させて頂きました。
狭小地ですので、弊社看板用地として活用予定。
登記簿謄本の面積と、現況面積に大幅な差異があり、
現況はほぼ80%近い部分が「道路」となっています。
公図(字図)上、分筆されていない為、
これは「未登記道路」では、との疑問を持ち、
調査開始。
(未登記道路:現状道路、所有権移転登記未了)
経緯
極めてレアなケースにより、分筆が行われて
いなかった事が判明。
①道路収用時、隣地と境界に係争があった
②自治体による明渡裁決申し立て
③境界係争中の為「裁決手続開始決定の登記」出来ず
④明渡裁決後の補償金が境界係争の為、全額供託
結果
道路収用→境界係争→明渡決済→補償金供託
以上の様な出来事が20年前、この土地で起こりました。
供託時、供託番号が被供託者に通知されますが、
その後に相続もあり、有耶無耶の内に放置されました。
今回の調査の結果、無事、供託金を発見出来ました。
自治体の担当部署にご協力頂き、供託番号を把握。
福岡法務局民事行政部供託課様のご協力により、
依頼者様方へ供託金が払い渡されました。
ちなみに調査料は無料です。
依頼者様方より宮崎産の高級マンゴーを頂戴しました。
本当に美味しかったです。ありがとう御座います。
余談
自由不動産で所有権移転登記の申請後、
自治体より「処分禁止の仮処分」の登記が入ると言う、
人生でも稀な経験をした次第です。
既に移転登記完了後でしたので、
タイミング的に何とも言い難い状況でした。
黙って仮処分の登記をするんですね、と、
何とも言えない気分にもなりました。
結果的には自治体が取下げて、事無きを得たと。
その費用で追加補償して頂けないものかと。
自治体側の弁護士が得をしただけかなと。
奥の深い不動産、中々色々あるものです。
追伸
この様な謎や難問を解決する仕事と言うのは、
本当に「やりがい」のある、楽しい仕事です。
自由不動産ではこの様な、不動産に関わる
難解な調査も無料で行っております。
不動産の事は何でもお気軽にご質問下さい。